BSEを1年間やってみて気が付いたこと

imageこんにちは。ヒューマンクレスト山口です。
私は約1年前からブリッジSEとしてオフショア(ベトナム)と連携しながら
Webサイトの自動テストをしています。
オフショアを活用して仕事をしている方は、苦労されている方も多いですよね。
一緒に仕事をしていくために、私なりに気をつけている点をまとめようと思います。

 >時間

海外と一緒に仕事をすると、時間の問題はついてきます。
まず、時差がありますし、祝日なども違うと思います。

時間の伝え方

日本人同士で仕事をしている時は、こんな感じに言うと思います。
「締め切りは、17時でお願いします。」

しかし、海外の方に同じような伝え方をすると、17時っていうのは日本時間?
海外の現地時間?っていうのが分かりません。
相手がどっちの時間か聞いてくれれば、問題が発生することはないと思いますが、間違った解釈をした場合、仕事にも影響してしまうと思います。

どっちの時間か確認する時間ももったいないので、私が伝える時は必ずどちらの時刻かまで伝えるようにしています。
「締め切りは、JST17時でお願いします。」
「締め切りは、ベトナム時間の15時でお願いします。」
(ベトナムは日本から時差−2時間)

今は日本から発信する時だけではなく、ベトナムからの連絡が来た場合でも、どちらの時刻かを書くようになりました。

祝日

国によって祝日は違います。
日本にいると当たり前のように休みですが、海外は普通に仕事してます。
祝日がある場合は、早めに連絡するように心がけています。

 >言葉

何の言語をコミュニケーション言語とするかは、会社によって様々だと思いますが、私達は基本的に日本語でコミュニケーションしています。
日本語は同じような動作を指す言葉でも、様々な言い方があるので難しいですよね。

案件ごとに言葉を統一

日本人が書くテスト項目書の言葉がばらばらだと混乱を招くので、案件ごとに言葉は統一するようにしています。

例えば・・・
・クリックする
・押す
・押下する
・タップする

これらの日本語は厳密には意味が違いますが、テストする時に行う動作は同じです。
同じような操作をしてテストするのに、違う言葉を使っていると考える時間が発生してしまうので、1個の案件内では同じ日本語を使うようにしています。

もちろん、海外から提出してもらう結果も、統一してもらうように気にかけてもらっています。

長い文章を使わない

指示やコミュニケーションを取る時は、長い文章にせず簡潔に伝えるようにしています。
できるだけ短い文章で、箇条書きのような形で伝えたり、英語にしやすい文章構成を考えたりしています。

例えば以下のように文章を直したりします。

Before:
出張で現地に行かせてもらった時に実際に見て気付いたのですが、日本語ができる人が現地にいるとは言っても、当然分からない言葉もあるので、その時は英語翻訳をして解釈をしていました。英語翻訳をしてさらに分からなくなったりしないように、文章構成も意識しています。

After:
出張で現地に行かせてもらった時に、実際に見て知ったことです。
日本語ができる人が現地にいるとは言っても、当然分からない言葉はあります。
そういう時は、英語翻訳を介して解釈していました。
このことに気付いてからは、英語翻訳を意識して、文章を構成しています。

 >文化

時間・言葉は海外と仕事をしていく上で、課題になるという想像がついていました。
実際に仕事をしてみてから、国ごとの文化の違いが影響すると気付かされました。

実際にあったこと

項目書:東京⇔京都で検索し、新幹線をクリック

ベトナムでは、日常で電車を使うという機会はほとんどありません。
電車を使わないので、路線を検索して調べるという概念がありません。
また、東京⇔京都で検索すると「のぞみ」「ひかり」と出てきますが、「新幹線」が何か分からないため、「何をクリックすればいいですか?」と質問されました。

日本人だと当たり前なことも、実際海外でやってもらうとそうでないことって多いですよね。
日本にしかないものが出て来る時は、伝える時に注意するか、すぐ質問をしてもらうようにしています。

 >まとめ

海外と一緒に仕事をしていくには、様々な課題がありますが、基本的にはコミュニケーションを意識すれば解決することが多いのではないでしょうか。
最近では、無料で話したり、画面を共有したりするツールも出ているのでコミュニケーションする手段はいくらでもあります。
また、日本人以外と仕事をすると気付かされることもたくさんあります。
まだ日本人としか仕事をしたことがない方、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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