組込製品の品質保証をしていく中で学んだこと

camera はじめまして。ヒューマンクレストの小谷野です。

品質保証のお仕事に携わって10年近くになります。
組込製品を主として行ってきた中で学んだことを紹介していきます。

非常に初歩的なことかもしれませんが、
これから品質保証をしていく人たちに少しでも参考になればと思います。

品質保証をしているのであってテスターではない

私が品質保証に携わったばかりの頃は、品質保証について詳しく考えたことはなく、
テスト設計として、製品仕様書からテストケースとして起こし、製品仕様に準拠した動作をすれば問題ないと思っていました。

しかし、品質保証のお仕事をしていく中で、とあるお客様に言われた言葉が印象に残っています。それは「我々は品質保証をしているのであってテスターではない」という言葉です。

記載されていることを実施しているのはテスターであり、品質保証としては、そこから仕様としての妥当性を考えていくことが大事だと。

そもそも品質保証とは

そこから私はまず品質保証について考えるようになりました。
そもそも、品質保証とは何でしょうか。

品質が求められるあらゆる活動において、保証をするために必要な証拠を提供する活動一般

と定義されています。
求められる品質が違えば保証するために必要な証拠も異なってくるということです。

組込製品の品質保証では、現場により求められる品質が違うことが多いです。たとえ同じ事象であっても、Aという現場ではOKな事も、Bという現場ではNGという事が往々にしてあります。

ですので、ソフトウェア品質として規定されている知識を付けるだけでなく、まずは、現場での考え方を覚えるためのコミュニケーションが重視されます。
その上で知識をベースにし多角的な視点をもって、品質を保証するのに必要な証拠を集めていく必要があります。

製品仕様の妥当性とは

次に、仕様としての妥当性とは何でしょうか。
なんとなくで分かっている人は多いと思いますが、実際には以下のように定義されています。

目的や用途、根本要求に対する正しさを評価する活動

そもそも根本要求とはどこにあるのか?を考えたとき、
私は「顧客のニーズやユーザーの期待に合致するもの」と考えています。

どちらも考える上では製品に対して目的、用途を把握しなければなりません。
それらを踏まえ、はじめて製品仕様の妥当性が考えられるようになります。

こうして私は、お客様の言葉から自分なりに調べ考えを持ち品質保証というお仕事をしてきました。その中で、安定した品質保証を継続的に考える「品質管理」の重要性を学びました。

品質管理とは?

では、品質管理とは何でしょうか。
品質に関して組織を指揮し、管理するための調整された活動の一部で

品質要求事項を満たすことに焦点を合わせた活動

となります。

品質要求事項を満たす上で「バグを検出すること」が主としてとらえられがちですが、まずは「ソフトウェアが顧客にどのような価値を提供するものなのか」を考えることが大事となります。
その上で市場投入を早めるため「バグの検出」が必要となってきます。

しかしながら、「バグの検出」をするだけではその時その時の対応となってしまいますので、検出したバグを次に活かし「バグの予防」をすることが重要です。
単発で終わらずPDCAサイクルをまわせるような組織を作っていくことが大切です。

品質保証をしていく中で学んだこと

上記を要約すると、私が組込製品の品質保証をしていく中で学んだこととしては、
「コミュニケーションを重視し、自分としての考えを持ち、PDCAサイクルをまわせるような組織を作ること」が重要ということです。

人により考え方は様々だとは思いますが、私はそのことを心がけ品質保証というお仕事をしています。

拙い内容となりますが、ご一読いただきありがとうございました!