ソフトウェアQAに関わるエンジニアのキャリアを考えてみる(3)

こんにちは。
Ques事務局の宮本です。

前回は、ソフトウェアQAに関わるエンジニアのキャリアを考えてみる(2)で、
テストリーダーから分かれる二つのキャリアである、
品質マネジメントの専門家であるQM(クオリティマネージャー)と品質エンジニアリングの専門家であるQAE(クオリティアシュアランスエンジニア)に関して、
QM(クオリティマネージャー)のキャリアにフォーカスして話をしました。

今回は、プロダクト品質の管理をしていくQAE(クオリティアシュアランスエンジニア)のキャリアを考えてみたいと思います。

QAE(クオリティアシュアランスエンジニア)は、
メトリクス、テスト技法、品質分析・評価、テスト自動化を推進し、より専門性の高いエンジニアリングでソフトウェア開発を成功へと導く役割です。主にプロダクト品質にフォーカスした活動を行います。

QAEは大きく3段階のキャリアがあると考えます。
(1) 品質技術を用いたQAエンジニアリング
(2) テスト自動化ツール等を用いたQAエンジニアリング
(3) 問題点を基にオペレーショナル・エクセレンス構築を行うQAエンジニアリング(QAアーキテクト)

(1) 品質技術を用いたQAエンジニアリング
メトリクス(測定理論、プロダクトメトリクス、プロセスメトリクス)、品質計画技法、要求分析技法(品質要求定義)、アーキテクチャ設計技法、実装技法、レビュー技法(レビュー方法、仕様・コードに基づいた技法、フォールトに基づいた技法)、テスト技法(経験に基づいた技法、仕様・コード・フォールト・利用・組み合わせ・リスクに基づいた技法、テスト技法の選択と組み合わせ)、品質分析・評価技法(信頼予測に関する技法、品質進捗管理に関する技法、障害分析に関する技法、データ解析・表現に関する技法)、運用・保守の技法を用い、ソフトウェア開発におけるQAエンジニアリングによって、プロダクト品質の向上に寄与します。

(2) テスト自動化ツール等を用いたQAエンジニアリング
詳しくは浅黄氏がテストツール関連を連載してますので、そちらを参照頂ければと思いますが、大きくテストツールは以下の3点に分かれるかと思います。
・テスト管理系(Redmine,TestLink,JIRA各種有償ツール等。最近ではSkype利用も多い)
・計測系(ENdoSnipe,SiteScope,Introscope等有償ツール)
・テスト自動化系(WebDriver,Jmater,Jtest,ENdoSnipe,Jenkins,各種有償ツール)
まずはテスト管理系を使いこなし、ソフトウェア開発プロジェクトにおけるテスト環境の整備が出来るようになることが重要です。
そこから計測系、自動化系に取り組む。
まずは計測系、自動化系のツールでテストオートメーションが出来る事。
テストオートメーションでは、より対象物への効果的なポイントを理解し、開発を加速させる事を実現しなければなりません。
次に、テストオートメートアーキテクトとして、テスト自動化のデザインと導入が出来るようになる事。
テストオートメートアーキテクトになるためには、全体を見渡し、自動化すべき点、しない点を切り分けられる事、適切な自動スコープの決定、プロジェクトの状況に応じてツール選定と標準化が出来る事、そしてツールを継続運用するための仕組みづくりを構築する事がキモとなります。

(3) 問題点を基にオペレーショナル・エクセレンス構築を行うQAエンジニアリング(QAアーキテクト)
品質技術、テスト自動化によるソフトウェア開発の最適化が出来るようになると、
最終的なキャリアとして、QAアーキテクトというキャリアがあると考えます。
エンジニアリング生産性向上の観点から、組織全体の問題点を俯瞰して捉え、ソフトウェア開発におけるテストと一体化したソフトウェア開発が出来るようなフレームワーク創り。
各種基準策定から、開発フレームワーク策定までを担い、ソフトウェア開発に変革を起こす役割です。

QMとQAE。こうやってキャリア形成という視点から考えてみると、我々QAに関わる人々が如何にソフトウェア開発のキモとなっているかが理解できますね。

QA部門をお持ちの方、これからQA部門を立ち上げる方、QAサービスを提供している方に、本記事がQAに関わるエンジニアのモチベーションアップの仕掛けとして、組織作りの一助を担えれば光栄です。