Web QA界の実力者たちが真剣勝負!コンペ形式の勉強会を覗いてみた!(後編)

QUES VOL.6

webqamtg01

前編はこちらから
Web QA界の重鎮たちが真剣勝負!コンペ形式の勉強会を覗いてみた!(前編)

Webにおけるテスト戦略を体系的にまとめたDeNA中川氏の発表

webqamtg7

ディー・エヌ・エー中川氏は同社でSWETチームというCI環境構築やテスト自動化を行うチームを運営しているほか、WEB+DB PRESSへの寄稿や「Testing Casual Talks」というLTイベントを主催するなど、社内外問わず活躍されています。

中川氏の発表は、WebサービスのQAを考えるにあたって「WebサービスのQAとは何か?」をまず整理し、そこから最適なテストとは何か?ということを体系的にまとめられていました。

従来の工業製品のQAでは何か問題が起こると人命にかかわり、出荷後にすべての製品をアップデートするのはほぼ不可能でしたが、Webサービスはアップデートが可能という特徴があります。
そのため、いかに事業展開スピードを落とさずリリースさせ、かつ最低限守らなければならないところを守り切るかということが重要となります。

そして、それらを実現するためにはWebサービスに適したソフトウェアテスト戦略が必要となるため、中川氏はテストの分類を行いながら、Webサービスに適したテスト戦略を紹介していきました。

webqamtg8

MVCモデルとテスト戦略

上記はWebサービスの一般的な構成であるMVCモデルと、それに適したテスト戦略を表した図です。

Modelにおけるテストは、開発時に単体テストをしっかりする必要があるためテスタビリティの高い設計が重要になります。次にViewにおけるテストは、機能テストは自動化できますが、表示系のテストやユーザビリティテストなど自動化が困難な部分はしっかりマニュアルでテストすることが大事になります。最後にControllerにおけるテストは、Model,Viewと重複しがちであるため重複部分はテストしないという方法があります。ただしその代わり上下(ModelとView)のテストによりトータルでしっかり抑え込むことが必要です。

以上のように、リリーススピードと品質を両立させるために、中川氏はWebサービスのソフトウェアテストに求められる戦略を体系的にまとめられていました。その他にも示唆に富んだ内容を話されていましたので、もっと知りたい方は上記のスライドをご覧いただくことをお勧めします。

Web QAあるある?会場を笑いの渦に巻き込んだGREE山本氏の発表

webqamtg9

「テスト番長」の愛称で親しまれるグリー山本氏。数々QAの開発を経験してきた山本氏ならではの体験談を「Web系おっさんQAの失敗と後悔と不思議なバグ」と題して、全部で10の事例を発表されました。

某通信キャリアにうっかり3万通「砲撃」してしまっていた話、セキュリティスキャナをかけたらアクセス過多で自社サービスが不安定になった話、なぜか豪華な晩飯とパイプ椅子3個が支給され「おかしい」と感じていたら3日間缶詰にされた話、他の人はテストに通るのに一人だけ「ヤマミト」となっていてテストに通らなかった話、開発サーバをオープンにしていたらいつの間にかにクロールされてた話などなど、面白い話からヒヤッとする話までQAエンジニアならではの逸話で気付けば会場は笑いの渦に巻き込まれました。

最後に「WebのQAで生き残る秘訣」として以下のようなことを仰っていました。「WebのQAは挫折している暇などない、笑う門には福来る。」いわく、貝になりたいようなミスをいくつも繰り返しながらやってきた山本氏ですが、WebサービスのQAエンジニアには挫折している暇などなく、常に笑顔でいましょうという、山本氏らしい素敵な締めでした。

女子だけの秘密のQAトーク!?QA女子会が結成

webqamtg10

K_Suzuki氏(@keigo1450)から「QA女子会」結成についてのお知らせがありました。

どこの会社にも何人か在籍しているQA女子。たしかに、会社の垣根を越えて集まることで結構な数になるかもしれません。K_Suzuki氏によると活動内容はこれからメンバーで考えていくとの事ですが、おしゃべりを通してQAの世界を良くし、新しい何かを生み出せていければと考えているようです。

今後はリアル女子会の他に、オンラインでも活動を行っていくそうです。参加はFacebookグループから可能なようですので、QA女子の皆さんはぜひ参加してみてはいかがでしょう?

朗報!第2回Web Service QA Meetingも開催決定!

実にためになった本イベント。閉会の挨拶で、第2回の開催も発表されました(時期は未定)。最後に、本イベントの立役者となったネクスト中野氏へのインタビューをお送りします。

webqamtg11

– お疲れ様でした。第1回目が無事に終了しましたが、今回のイベントの感想をお聞かせいただけますでしょうか?

中野氏「このイベントはWeb JaSSTでWeb QAとしてパネルディスカッションをしたメンバーが主要となり、そこから派生したものです。そのメンバーを中心に、さらに色んな人を巻き込み、Web QA独自の視点で色んな知見を共有することを目的にこの勉強会を作りました。」

– はい、本当に豪華な出演者の方たちで参加している側もとても楽しく、また勉強になるイベントでした。第2回も開催されるとのことですが、第2回への意気込みをお願いいたします。

中野氏「第2回に向けて、さらに豪華な面々が興味を持って、来て頂けるようなイベントになるよう頑張ります!」

いかがでしたでしょうか?正直なところ聞けない発表があったのは惜しい!と感じましたが、第2回があるということがわかりましたので、そこでの発表が今から楽しみです。

また次回は登壇候補者が増えることが予想されるため、さらなる期待が高まります。我こそはというQAエンジニアの方は、次回名乗りを上げてみてはいかがでしょうか?

QAエンジニアという職種を盛り上げるこのイベントを、Quesは引き続き追っていきたいと思います!