こんにちは。
HumanCrestの今村です。
2/19(木)、20(金)に開催された、Developers Summit 2015に参加して来ました。
参加したセッションは以下の通りです。
[1日目]
- うちのWebサイトが使えなくなる!? SSL署名アルゴリズム「SHA-2」移行のポイントと、複数証明書の管理・運用の効率化
- システムテスト自動化のアンチパターン
- センサー&デバイス大集合(仮)
[2日目]
- “なぜ俺の提案は通らないのか” – エンジニアが知っておきたいお金の話
- テストケースの優先順位をつけてテストを最適化しよう!
- 開発者こそ知っておいて欲しいモバイルコンテンツデザインー箱と中身の整えかた
- おさえておきたいモダンなチーム開発を支えるツール連携
テスティングに関する話を中心に、趣味嗜好を交え色々なセッションに参加してきました。
講演の資料は下記のURLにまとまっています。
Toggeterへのリンクも載っていますので当日の雰囲気がよりつかみやすいと思います。https://codezine.jp/article/detail/8502
さて、参加したセッションの中でバイドゥの矢野りんさん講演の
「開発者こそ知っておいて欲しいモバイルコンテンツデザインー箱と中身の整えかた」
が特に印象に残りました。
これはデザインに関するお話でしたが、QAにも関係しそうな印象に残ったワードをいくつか紹介したいと思います。
>ターゲットユーザの定義
矢野さんは「デザインの目的がブレないようにする」がターゲットユーザの定義する意義であると述べられていました。(ただし細かく設定しすぎないのがコツ)
我々QAエンジニアもテスト作成や実施の時など、ユーザ視点を重視することが多々あります。
チームメンバーと具体的なユーザ像を話し合うことはありますが、その定義は暗黙的にしてしまうことが多いように感じます。
暗黙的にせずこの定義をしっかりテスト仕様書等に書き添えるだけで品質アップが期待できそうだなと思いました。
>言葉づかいはしっかりと!
プロトタイピング作成段階から、言葉づかいはきっちり作ったほうが良いと述べられていました。
これは、言葉づかいが世界観を表す要素として大きいからという理由からでした。
この試みは非常にQAとしては嬉しいなと思いました。
世界観を早い段階から作りこんでいくのは出戻りの削減が期待できそうですし、非常に品質アップに繋がりそうだなと感じました。
たまに一言一句を確認するテストケースを書いたりすることがありますが、この試みでテストケースの文言修正の頻度の削減にも期待できそうだなと思いました。
>主観的な提案はしない
デザインをレビューする際にレビュワーの趣向、主観、宗派などに基づく主観的な提案はあまり推奨しないと述べられていました。
ユーザ行為の集計データやユーザの批評などの客観的な事実に基づいた提案を推奨されていました。
これはバグ報告する時と同じだなと思います。
矢野さんも述べられていますが、主観的な提案が良くない理由は、「けんかになりやすい」に尽きると思います。
バグ報告も客観的に行わないと、事象が伝わらなかったり、イラッとしたりしてコミュニケーションが非常に非効率になります。
>まとめ
デザイナーは実際にユーザが操作するものを作るだけあって、ユーザに近い存在でありユーザの意見を非常に重要視しているのが再確認できました。
QAエンジニアもQAプロセスの後にはユーザが控えており、プロセス的にはユーザに近い存在であると言えます。
デブサミを機会にデザイン系の勉強会に参加するなどして、デザインとQAのコラボレーションを模索してみたいと思いました。