今月は、国内主要3キャリアの夏モデル発表会が有ります。SoftBankは一昨日5月7日、docomoが5月15日、auが5月20日に予定されています。3キャリアを合わせると20機種を超える新製品が、今から夏にかけて市場に出てきます。
必然的に検証を担当している私達は、どの機種で検証をすべきかという悩みを更に増していく事になる訳です。
多様な機種をフルにカバーする全端末検証は、コストや期間の面から考えれば、もはや実施することは困難な状況であり、ある程度絞り込んだ検証が必要になっています。
機種別のシェアでは、iPhoneでしょうが単一メーカーの統一されたOSということもあり、iPhone4,4S,5、それぞれの機種の最新OSで検証しておけば、全iPhoneユーザの60~70%程度のカバーはできると考えられます。
問題は、Android機です。各社独自のチューニングを施された多種多様な機種が、存在します。
1年ほど前までは、2010の春に発売されたdocomoのSO-01Bや、同じく秋に発売されたauのIS03をはじめとする低スペックの端末が、ある程度のシェアを保っていたため、低スペック端末を中心に実際の利用に耐え得るかという事と、画面のサイズやオリジナルUIによる表示不具合が出ないかを検証する事が多かったと記憶しています。
そして1年経った今、初期の低スペックな端末は、そろそろ機種変更でシェアを減らし始めています。また端末の性能も底上げされ、普及機でもマルチコアのCPUを採用しており、低スペックをターゲットにする必要も少なくなったのではないでしょうか。
検証する端末を選択する具体的な事例では、市場における端末のシェア上位機種(占有率50%カバーで30機種弱、70%カバーまで広げると50機種弱)で、検証を行っています。
※最新機種の売れ筋についても、追加しています。
最近は、これと併せて、検証対象のWebサービスやアプリケーションが、ターゲットとしているユーザ像に着目した端末の選定も考慮する必要が有るのではないかと考えています。
例えば、若い女性をターゲットにしたサービスやアプリの場合、性能より解像度の多様性に着目した端末選定が必要になる。シニア層をターゲットに含む場合タブレットも検証のターゲットに含める必要がある。など1年前では考えられなかった状況が生まれてきています。
次回以降、この辺りを少し掘り下げて考えてみたいと思います。
(何故解像度の多様性?、何故タブレット?っていうことも、次回ご説明します。皆さんも考えてみてください!)