Smartphoneテスト(3)

HCの原です。

Smartphoneのテストについて書いてきましたが、今回は不具合が出やすい端末という話題です。

Smartphoneの実機テストをしていると特定の端末に偏って不具合が出る場合があります。

バグ以外で不具合の出るパターンは、大きく3つに分類されます。
 1.メモリ不足でアプリが落ちるケース
 2.グラフィック系の問題で画像が表示できない
 3.特殊な解像度で文字が切れたり重なったりする

1のケース
  ・初期のAndroid端末に起きます。特に、Android2.2以前のOSで発売された端末は要注意です。
  ・国産S社の物理キー携帯(テンキースライド、二つ折り、)一様にメモリきついようです。
2のケース
  ・韓国S社の売れ筋モデル(自社製のCPUやチップでQualcommやNVIDIAを採用している他社のモデルとは違った対策が必要なようです。)
  ・国産F社のトップモデル(いち早く新しいチップを採用する意欲は買いますがチューニングが間に合っていない様です。特にAndroid4.0x搭載の機種は要注意です。)
3のケース
  ・特殊なアスペクト比やコンパクトな機種の場合、使用している標準フォントのサイズが特殊な場合があります。
  ・auのデザイン携帯やシニア携帯等も要注意です。タブレットもこの部類に入れていいかもしれませんね。
そういえば、昨日(7/23)NTT docomoから「らくらくスマートフォン プレミアム (F-09E)」の Google Playへの対応が発表されています。9月下旬から検証項目が増えてしまいますね。

もう一つ考慮が必要なのは、Android4.0xを搭載した端末です。2012年春夏のモデルが対象となりますが、Adobe Systemsが、2012/6/29にAndroid4.1でのFlash Playerの非対応を再発表しました。2012/8/15以降Google Play Storeからも入手できなくなることを受けて、各社まちまちなサポート状況となってしまいました。この混迷の時期に出荷された機種は、当初Flash Playerをインストールして発売された機種でも、アップデートでFlash Player非対応に変わるため同じ機種でも全く別物になってしまいます。

押さえておきたい端末は、こんなところでしょうか。
docomoより、歴代GALAXY、ARROWS X、AQUOS Phone(物理キー付き)、らくらくPhone
au by KDDIより、INFOBAR,ARROWS Z、G’zOne、HTC J butterfly
ソフトバンクより、AQUOS Phoneシリーズ

色々悩むところですが、下記に紹介するページには、チップとOSの組み合わせでの端末の選定方法が書いてあります。参考にしてみてください。

※検証の参考にしたいページ
NTT Resonant社のDevelopers AppKit Boxのページ
https://appkitbox.com/knowledge/category/android
開発者向けのページですが、各社端末の一覧情報や検証端末の選び方など分かりやすく説明されおり、検証の現場でも活用できる有用な情報が掲載されています。

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