はじめまして。ヒューマンクレストの原です。
私は色々なツールを調べる社内活動グループに所属しており、
現在は、テスト項目書(ナレッジ)の蓄積としてテスト管理ツールのTestLinkを
活用できないかを調査しております。
今回は、そのTestLinkの調査内容について書いてみたいと思います。
TestLinkはExcelから直接インポートできない
TestLinkのインストール作業手順は、インストール方法の記事や書き込みが多いため、
ここでは省略させて頂きます。
TestLinkを使う上で苦労した点はテスト項目書からのインポート作業になります。
TestLinkへインポートするにはXML形式に変換する必要があります。
弊社のテスト項目書(ナレッジ)の多くはExcelで作成されており、
Excelの内容は直接TestLinkへインポートすることができません。
TestLinkへインポートするには、一度、Excel形式からXML形式に変換する必要があります。
TestLink上にて、テストケースを手入力で入力することは可能ですが、
数あるテスト項目書を手入力で行うと時間がかかるため、
短時間で行うには補助ツールが必要になります。
テスト項目書のインポート/エクスポートを補助する便利ツール
ExcelからXMLに変換し、XMLからTestLinkへインポートするには、
Excel→XML変換ツールが必要になります。
また、TestLink上のテスト項目書を編集する場合、
TestLink上よりもExcel上で編集できた方が楽です。
TestLinkにはエクスポート機能があり、実行するとXML形式で保存できます。
エクスポートデータをExcelで編集するにはXML→Excel変換ツールが必要になります。
そこで、下記の両方を行うことができる補助ツールを探してみました。
- Excel→XML変換
- XML→Excel変換
昔は「TestLinkCnvMacro」という補助ツールがありましたが、今はありません。
今回は「TestLinkCnvMacro」の代わりに、
海外のツールですが、「02-ImportTestCasesIntoTestLink.xls」を使います。
「02-ImportTestCasesIntoTestLink.xls」は下記より、
ダウンロードすることができます。
https://github.com/MrBricodage/TestLink–ImportExcelMacro
02-ImportTestCasesIntoTestLink.xlsの使い方
02-ImportTestCasesIntoTestLink(XML → Excel、Excel → XML)の使い方は以下の通りです。
<XML → Excel変換>
(1) TestLinkからエクスポートをし、XML形式でダウンロードする。
(2) (1)のXMLファイルをエディタで開き、encoding=”UTF-8″を”Shift-jis”に変更、
名前を付けて保存時、文字コードを「Shift-jis」にして保存する。
(3) 02-ImportTestCasesIntoTestLink.xlsを開き、
「Import TestCases From TestLink」ボタン押下より、(2)のXMLファイルを選ぶと、
XMLファイルの内容が02-ImportTestCasesIntoTestLink上にインポートされる。
※テスト項目の編集が必要な場合は、ここで編集を行う。
<Excel → XML変換>
(4) 02-ImportTestCasesIntoTestLink.xlsの「Export TestCases To TestLink」ボタン押下より、XMLファイルを作成する。
(5) (4)のXMLファイルをエディタで開き、encoding=”ISO-8859-1″を”UTF-8″に変更、
名前を付けて保存時、文字コードを「UTF-8」にして保存する。
(6) TestLink上にて、インポートを選び、(5)のファイルを選ぶとインポートされる。
補助ツールの02-ImportTestCasesIntoTestLink.xlsを使うことにより、
Excel→XML変換、XML→Excel変換が解決できたため、
現在、TestLinkへテスト項目書(ナレッジ)の蓄積作業を行っております。
おわりに
以上が、現在までのTestLinkの調査内容です。
引き続き調査し、テスト項目書作成時の属人化を減らし、
レベルの均一化を図ることができるように取り組みます。