Web QA界の実力者たちが真剣勝負!コンペ形式の勉強会を覗いてみた!(前編)

QUES VOL.6

next_01

先日7月13日、WebサービスにおけるQAエンジニアのための勉強会、「Web Service QA Meeting Vol.1」が開催されました。主催は、不動産・住宅情報サイト「HOME’S」を運営する株式会社ネクスト 品質管理グループの中野氏。

本イベントは、Webサービス開発の第一線で活躍するQAエンジニアたちが、勉強会を通して知見をぶつけ合い、現場の技術向上のヒントを生み出すことを目的に開催されたそうです。

今後のQA業界を盛り上げていきそうな本イベントを、Ques取材班が覗いてきました!

GREE,mixi,DeNA…錚々たる登壇候補者たち

今回Vol.1にもかかわらず、初回から錚々たる顔ぶれが集まりました。

〜候補者一覧〜 (50音順)
・柿崎 憲 氏(株式会社ミクシィ)
・木住野 奈夫人 氏(株式会社ネクスト)
・松尾 和昭 氏(クックパッド株式会社)
・北野 翔一郎 氏(株式会社ガイアックス)
・中川 勝樹 氏(株式会社ディー・エヌ・エー)
・中野 直樹 氏(株式会社ネクスト)
・藤澤 正通 氏(株式会社ネクスト)
・山本 健 氏(グリー株式会社)

誰もが聞いたことのあるWebサービス企業の、若手QAエンジニアやQAマネージャーが揃い踏み。これはイベント開始前から期待が高まります!

発表できるのは1人だけ!?登壇をかけた1分間の真剣勝負

今回のイベントではめずらしいルールが採用されており、持ち寄ったネタを1分間プレゼンし、聴衆の投票で登壇者を決定する方式。つまり、これだけ豪華なメンバーが揃いながら、準備してきた発表が「お蔵入り」する可能性もあるのです。
なんと贅沢なイベントでしょう!

〜ルール〜
プレゼンタイムは1分まで。制限時間を過ぎると強制終了
各枠のプレゼン終了後に、来場者の挙手で投票。
僅差の場合は候補者同士のじゃんけんで決定。

各発表枠と、それぞれ用意してきたネタは以下の通り。

  • 若手枠
  • ガイアックス北野氏 「テスト自動化をするうえでとるべき行動」
    ネクスト木住野氏「Webの自動テストの進化」
    クックパッド松尾氏「違い」(チームの多様性)

  • ベテラン枠A組
  • ミクシィ柿崎氏「人材育成の変遷」
    ネクスト中野氏「探索的テストのはなし」
    ディー・エヌ・エー中川 氏「WebサービスのソフトウェアQAと自動化戦略」

  • ベテラン枠B組
  • ネクスト藤澤氏「Testing Bots」(Webサイトをクロールするbot)
    グリー山本氏「Web系おっさんQAの失敗と後悔と不思議なバグ」

繰り返しますが発表できるのは各枠で1名だけ。うーん、、どの発表も魅力的で悩ましい!

webqameeting02ガイアックス北野氏による1分間プレゼンの様子

webqamtg03

じゃんけん決戦となった若手枠

webqamtg04接戦となったベテラン枠の投票

若手枠は票が拮抗した末、じゃんけんでネクストの木住野氏が登壇の権利を勝ち取りました。「なんだかんだ全員発表できるんじゃないの~?」と高をくくっていましたが、負けた人は本当に発表できませんでした。…まさに真剣勝負です。

ベテラン枠も接戦となり、僅差でA枠にディー・エヌ・エー中川氏、B枠にグリー山本氏に決定。
惜しくも発表できなかった候補者の方々にも次回機会に発表してほしいのは言うまでもなく、第2回の開催がいまから楽しみです。

HOME’Sでの自動テストの裏側を語ったネクスト木住野氏の発表

webqamtg05

若手枠で選出された木住野(きしの)氏は、株式会社ネクストの自動テストチームリーダー。同チームは500万ページ以上の膨大 なコンテンツに対し、積極的に自動テストを導入してきました。

導入初期段階ではSelenium IDEを用いてユーザー操作のテストを実施していましたが、追加と改修が大変という課題に直面。そこで次の段階ではSelenium Web Driverを導入し、追加改修が楽になりテスト量産に成功。しかしながら今度は実行コスト、結果確認・メンテコストが増大という状況に。ついには「今日、結果確認しかしてないじゃん!」という日まであったそう。これらの理由から、操作再現によるE2Eテストの限界を感じたそうです。

そこで同チームは、自動テストの最適化を目的に、データ駆動と期待値の分解を実施しました。

webqamtg06

テストケースと期待値をそれぞれ分解し適用

ここで注目は期待値の分解です。「機能が正常に動作すること」という大きな期待値を、「機能が正常動作すること」「ページが正常に表示されること」「JavaScriptエラーが起きないこと」という3パターンに分解し、さらに分解したテストケースにそれらを適用させていきました。そして期待値ごとに「HTTPステータスチェックテスト」や「JSエラーチェックテスト」といった最適な自動テスト手法を割り当てていき、またそれにデータ駆動のテストを組み合わせた結果、大きな時間短縮に成功したそうです。

木住野氏の発表は、実際の事例を交えながらテストのライフサイクルを最適化していくという、WebサービスにおけるQAならではの発表でした。

後編では、ディー・エヌ・エー中川氏、グリー山本氏の発表と、主催のネクスト中野氏のインタビューを掲載します。

Web QA界の重鎮たちが真剣勝負!コンペ形式の勉強会を覗いてみた!(後編)