皆さまこんにちは、Ques事務局の鍋嶋です。
いよいよ開催まであと一週間となった第12回Ques!
おかげさまで、約200名の皆さまよりお申し込みをいただいております。
いつもありがとうございます。
今回の記事では、第12回Quesのご講演者である
株式会社クロノス 大石宏一様のインタビューをお届けいたします!
―この度は、Quesのご講演をお受けいただき、誠にありがとうございます。
Quesでは、どんなお話をしていただけますでしょうか?
テストについては様々な場所で話させていただく機会がありますが、
私の中での「ある想い」というのがあります。
それが約30分の中でどこまで話せるのか、とても難しいなと思っていますが、
多少なりとも”ぶっこみ”たいなと思っています。
このままだと日本はまずい、そう考えています。
―日本で行われているテストがまずい、ということでしょうか?
そうですね。ただ、テストそのものが悪いわけではないんです。
前提となる仕組みや契約が原因であることもあり、当日はぜひその辺りの話ができたらいいな、と。
―今回のテーマである「AI」については、どういった内容をお考えでしょうか。
「AI”で”テスト」か「AI”の”テスト」かでいうと、弊社はAIのシステムやサービスを作っていますので、
「AI”の”テスト」についてお話ししようと思っています。
端的に言うと、AIは特に「課題」が重要だと思っています。
お客様が抱えている課題をAIでどう解決するか、というアプローチですね。
そこで面白いのが、「やってみないと分からない」ということ。
従来のシステム開発のような、
「いつまでに作ってくれ」と言われてできるものとは毛色が違うんですね。
従来のシステム開発では、
お客様が課題を持っているのに、契約に落とし込む際には、課題に一切触れなくなることが多い。
「いつまでにいくらで作る」というだけの契約書になってしまうんです。
極端にいえば、課題を全く解決しなくてもシステムさえ納めればいいとなってしまっている。
ただ、そうでないと発注できないという心理もわかります。
いつまでにいくらかかるのか、わからない状態で決済するのも難しい。
一方、AIはやってみないとわからない世界なので、
「いつまでにこれくらいの精度のものを作ってください」と言われてできるものではない。
そういう特性のものなので、お客様も諦めるんですよ。
となると、「本来の課題を解決するものを作ってほしい」と課題マッチになってくる。
これが大きな動きだと思っています。
そんな話をしようかと考えています。
―本来あるべき姿に近づいているのですね。
「絶対に壊れないもの」は作れない。そんな中で、テストは「お客様の安心を高める活動」だと思っています。
「お客様の安心を高める活動」とは何かというと、とにかく一生懸命テストするってことでしかないんですよ。
いっぱいテストケース作っていっぱいテストしていっぱいバグ見つけてどうですかーって(笑)
いやそれって課題とは全く関係ないところで勝負してるじゃん、って。
それじゃあ話にならない。
課題を解決する。
当たり前のようですが、本来ITがやるべきことはそれであったはず。
欧米諸国はそれができているのに、日本はできていなかった。
―何にしても、ITに関しては海外の方が進んでいますよね。日本は後れをとっている。
いろいろなことが絡んでいますね。
みんな同じことをする学校教育、であったり、採用してからのスキル研修や終身雇用制度、
ITエンジニアと言えどサラリーマン、…
様々な事情が関係して、結果としてテストにしわ寄せがきているのかなと。
―どのように絡んでいるのか、大変気になります!
いつもは3時間くらいお話しています(笑)
―お時間が十分に取れずに申し訳ございません。。
凝縮されたご講演を期待しております!
はい、頑張ります。(笑)
AIについては、AI自体の精度を高めることばかりに目が行きがちですが、大事なのはそこじゃない。
AIというのはコアエンジンであって、UIがないとそもそも誰も見れないんですね。
UIのフィルターがあってそのフィルター側でどう見せるか、そこで精度を上げることができる。
だからこそ、間違ったアプローチをしないようにしてほしい、といった話がしたいですね。
これからAIをやっていくという人が、落とし穴に落ちないようにと思っています。
―かねてより、AIをテーマにしてほしいという要望は多くあったのですが、
今回ようやく実現できるので、参加者の皆さんも期待されていると思います!
最後に、Quesについての意気込みを聞かせてください!
30分でどれだけぶっこめるか、ですね!
いやー難しそうだな(笑)
―ご講演楽しみにしております!
大石様、貴重なお時間ありがとうございました!