「STAC2017」に参加&登壇してきた

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こんにちは。ヒューマンクレスト山口です。
3月19日(日)に開催された「システムテスト自動化カンファレンス2017」に参加&登壇してきました。
セッションは以下の通りです。

①快適・簡単・安心なモバイルE2Eテストの実行環境 – ヤフー・ジャパンでの事例
②普通の開発…ってなんだ?
③テスト自動化システム 成長記 ⇒ 発表しました
④テスト自動化の8原則
⑤機械学習を活用したテスト自動化システムの設計
⑥AutomationTest.SSF-beta2- 自動化アーキテクチャにまつわるスキル

セッションで気になった点をまとめてみます。

①快適・簡単・安心なモバイルE2Eテストの実行環境 – ヤフー・ジャパンでの事例

  • 社内向けに開発しているスマートフォンアプリテスト環境の話。
  • ツールを用いて自社内で環境構築するためには、何を使用したら良いか様々なツールで検証した上で決定している。
  • 再署名や端末の初期化など、安定して自動テストを動作させる仕組みを導入している

話の中で出てきた「Selenium Grid Router」は、私は実際に使用したことはありませんでした。
私の作成している環境では、顧客毎に環境を作成していたため、不要でした。
ただ、いくつもの「Selenium Grid」を制御する場合は「Selenium Grid Router」を使う選択肢もありだと思います。

②普通の開発…ってなんだ?

現場で活動している方の発表でした。
「普通の開発」って、難しいですね。

③テスト自動化システム 成長記

発表してきました。
大勢の前で発表するのは初めてだったので緊張しましたが、様々な質問や意見をいただけたので発表して良かったです。

④テスト自動化の8原則

こちらで定義されている「テスト自動化の8原則」について、実際の事例交えながらの発表でした。
テスト自動化の「基礎」となる部分なので、自動化を業務とする方は覚えておくべき内容だと思います。
1. 手動テストはなくならない
2. 手動でおこなって効果のないテストを自動化しても無駄である
3. 自動テストは書いたことしかテストしない
4. テスト自動化の効用はコスト削減だけではない
5. 自動テストシステムの開発は継続的におこなうものである
6. 自動化検討はプロジェクト初期から
7. 自動テストで新種のバグが見つかることは稀である
8. テスト結果分析という新たなタスクが生まれる

⑤機械学習を活用したテスト自動化システムの設計

  • MagicPodの説明
  • テスト設計とテスト実行を仕組み化したサービス
  • 機械学習を使用して、簡単にテスト設計が行える仕組みが整っている

実際には中身の仕組みのお話もありましたが、今回は資料非公開とのことでしたのでこちらでも記載しません。
デモ動画を見て、簡単にアプリの自動テストを行うサービスだと感じました。

⑥AutomationTest.SSF-beta2- 自動化アーキテクチャにまつわるスキル

アーキテクトの定義が印象に残りました。

  • 技術
  • ドメイン知識
  • ソフトスキル

これまでアークテクトの定義をきちんと考えたことがなかったので、非常に参考になりました。
また、JaSSTの際も「AutomationTest.SSF-beta2」の話を聞きましたが、これから自動テストを導入する方にはとてもいい基準だと思います。
今、自動テストを活用している方も、そのプロジェクトの立ち位置を把握でき、有用だと思います。

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