“ユーザー”を知る為にも、時には足を使って情報を集めよう

Quesをご覧の皆様、こんにちは。

HumanCrestの津久井です。

皆さんは日々、検証/評価を行っている製品(コンテンツ)に関連しそうな情報をどのように収集していますか?

私は雑誌を読んだり、関連する企業の情報を集めたり、ネットの記事や、特定の方のブログなどを読むのが基本です。
時間があれば、セミナーなどに参加したりします(Quesもそんなセミナーの一つです!!)。
そんな私の情報収集方法の中で、気分転換とヒント探しも兼ねて行っている方法をご紹介します。

■それはどんな方法か?
ざっくり表現しますと、外に出てユーザーが集まる場所に足を運ぶということです。

私のテストしている製品は、一般ユーザー向けのデジタル家電なので、向かう先は主に家電量販店です。
売り場に行くと他メーカーの実機に触れることが出来ます。
売り場にはいろいろな説明が書かれている為、それらを読んだり、カタログを読んだりします。
もちろん、販売員さんから声をかけられるので、購入する意思がないことをお伝えした上で、
少しだけ質問をさせていただき、お話を伺ったりします。

他の接客を聞いたりもします。

※余談ですが。。。
  私はもともと家電製品好きなので、ネットで面白そうな家電製品を見つけると、
  見て、触りたくなって家電量販店などに足を運んでしまうのですwww
  ちなみに、販売員さんを長い時間拘束してしまうようなことはしません。
  周りにお客さんが少ない時を狙ってお話を聞き、少しでも混んできたら一端離れます。
  冷やかしのつもりではないですが、ご迷惑はかけられないので。。。

脱線しました、話を戻します。
普段、検証を行っていると、思考がどんどんユーザーから離れていくような不安を感じます。
“機能”単位で仕様を深くまで理解し、仕様書に対して実機の動作が正しく動作するかということを基本とした
考えで毎日いますので、そもそもその仕様で良いのか?というところまでは頭が回らなくなりがちです。

また、ユーザビリティを意識した評価を行う際も、用意した評価観点が本当に正しいのかなどには
いつも悩みます。

上記のように少し思考が固まってきて、行き詰った時には、休日に外へ出て、ユーザーが集まる場所に行き、
普段とは異なるものに触れたり、見たり、聞いたりすることで、今までの自分に無かった考え方だったり、
違った物事の理解の仕方などに出会えることがあるので、非常に良い刺激を受けることができます。

■何を得られるのか?
得られるものとしては、小さなヒントの数々です。
小さなヒントに対し、他の情報を自分なりに肉付けすることで、業務に活かせるアイデアが出てきます。

過去に得ることができたヒントから活かされたものをいくつかご紹介します。

・新人教育に適していそうな表現方法(新人教育のヒント)
  ⇒売り場にある説明書きや、機能の説明などで表現している例え話などはとても参考になります。

・ユーザビリティ評価の方法を考える際に、とっかかりとなるようなヒント
  ⇒ユーザーが実際に使う時の小技や常識、重要としているポイントなどは評価のヒントに繋がりました。

・他のメーカーが特にオススメしている機能や機種(ベンチマーク評価のヒント)
  ⇒どのメーカーの製品と比較すると良さそうなのかを仕様面だけでなく、実際の売り場などで感じることで
    新たな視点でのベンチマーク評価のヒントに繋がりました。

一般ユーザー向けに用意されているものや、自分自身とは違った立場で物事をとらえている方の話を聞くことはとても勉強になります。
特に面白いのが、趣味で製品を使っているような、好きで好きでしょうがないという方の話を聞くことができたら、
それ以上に楽しく、勉強になることはありませんね。

■最後に
日々の業務をしっかりと効率的に行えるようになればなるほど我々は、プロのQAエンジニアになっていきます。
入ったばかりの新人のほうが熟練者よりも、ユーザー観点での意見が出てくることがあります。

ユーザーのことを考えて検証を頑張れば頑張るほど、皮肉なことにユーザーから離れていくのかもしれません。
よって私は、ベテランになればなるほど、ユーザーを知る努力が新人時代以上に必要になると考えています。
そのためにネットで情報を探して読むだけでなく、時には足を使ってユーザーにとっての品質向上につながる
ようなネタ探しをこれからも、私なりに試行錯誤しながら探していきたいと思います。

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